日本では年々寿命が延び、生涯現役と言った元気な高齢者もいる一方、少子化は増々加速を帯び日本の人口は減り続けています。
なおかつ今年2025年には団塊の世代が75歳以上となり、5人に一人が75歳となる超高齢化社会に突入します。また厚生労働省によれば、2021年時点で462万人と推計されていた認知症高齢者は2025年を迎えると約700万人(5人に1人)に増える見込みだという事です。これらのことから労働者不足や医療や介護の崩壊、経済悪化などの社会現象が発生するといわれています。まだ先の事だと思っていたのですが、いざその時期を迎えるとなると、その深刻さに不安がつのります。それでなくとも、最近は異常気象・災害、感染症などによる影響で、今まで当たり前だった日常が当たり前でなくなり、この現実に真剣に向き合う必要性を感じています。
少子高齢化や健康寿命の延長等により年々定年も伸び、ひと昔前ではすでにリタイヤしている年齢の人々が、現役で働いています。当施設では、看護師や介護士の年齢層は高く、更に定年を超えても働いている人もいます。特に介護士の人材が全国的に不足してるため、どこの施設でも介護士の確保は厳しくなっています。介護の仕事は体力を使う割に若手の介護士のなり手は少ない為、現在働いている介護職員が徐々に定年を迎えていき、その後も頑張って働き続けることが出来ても、老々介護に近い状態がやってきます。介護同様の仕事をする施設看護師にも同様の問題が起こり得ます。労働力の低下は、さらに深刻な人手不足を引き起こし悪循環です。人員不足を機械化等で補う事のできる職種もありますが、看護・介護の分野は主要の業務は対人で行う物なので、機械に頼るというわけにはいきません。介護ロボットと言っても、人が機械を身に着けて行う物なので、人の代わりにはなりません。年を重ねると、身体のあちらこちら問題が生じ、腰が痛い、膝が痛い、肩が痛い、手が痛い、老眼等で目が見えない、疲れやすい等あちこちで聞かれます。労働者の高齢化の現実は本当に厳しいと実感しています。
そこでいかに健康維持を図るか、体力を維持していくかは自身の為でもあり、社会の為でもあります。
当施設では理学療法士が職員向けにも、腰痛予防や筋力維持の体操等の研修をしてくれる為、学んだ体操を自身で毎日実施してみたり、しっかり休みが取れるシステムであるため、身体を休めたり、リフレッシュしたり、個々がそれぞれ心身のメンテナンスが行えるような環境が配慮されています。健康であれば、働き続ける事ができ、働く事で、社会と繋がる事ができ、また収入が得られる事で、生活が安定し、心身の余裕が生まれ、趣味などで仕事以外の日々を楽しむことができます。人生100年時代と言われ、生活するためにはどちらにしても働き続けなければなりません。出来る努力はした方が得なのだと思います。そして、これから起こる様々な困難に対しても、逞しく生きられるよう、ひいては微力ながら社会に出来るだけ長く貢献できることを目指せればと思います。
介護医療院だんえん 看護師