今年度から、地域包括支援センターの介護支援専門員に所属しております。現在、主任介護支援専門員の資格を取得する為、主任介護支援専門員研修を受講中です。
先日「地域援助技術」の講習を受けました。講師の先生は「『 我が事のように考える』ことが大切」と繰り返されていました。住み慣れた地域での暮らしを支えるには、個別支援を深めること・他法多制度の連携が必須であり、一人一人の思いや不安が安心に繋がるよう、関係性の構築や意思決定支援を丁寧に行っていかなければならないという内容が印象に残っています。
そこで題目の言葉が頭に浮かび調べたところ、次のような内容が記されていました。
『支援の根底には、対象者の強みを見つけ出し、チームで共有して支援に活用していくという考えがあります。また、支援の対象が自身の強みを認識していない場合は、支援者がその強みを伝えることも有効です。』
話は遡りますが、私の基本資格は介護福祉士です。
特別養護老人ホームに勤務していた頃は、ご入居者から様々な言葉をかけてもらいました。
・ありがとうの気持ちを忘れてはいけない
・目は心の鏡だよ
・やるなら本気でやれ、できないと思ってやるな
・同じ人間なんだから、優しくしてね、お願いね
・知ったふうな顔して!
認知症状のある方やそうでない方が、様々な場面で教えてくれた思いの言葉です。今でもその時に受けた感情は残っており、思い出しては心がけ、今に至っています。そう思うと、人はいつもどこかでつながっていて、我が事のように考えるから強みを引き出し合える。それが共生に繋がるのかな。と、漠然とですがそういう考えに辿り着きました。それは、一緒に課題を考え合える仲間があってこその思いでもあります。
地域の関係が希薄化し、少子高齢化、担い手不足が問題となっている現在 我が事のように』を心掛けてみることで、支援業務や町中を歩く時にも見方や感じ方が少し変わってきているように感じます。人生の先輩方が寄り添って下さったように同じことをすることで、相談者の方への強みを引き出すことに繋がれるのではと感じます。
至らないところばかりではありますが、今のご縁を大切に、日々の支援と向き合っていきたいと思います。
今市西地域包括支援センター
介護支援専門員 小林 浩子