アニマルセラピー

介護医療院だんえんの開設準備に追われる中、サッカーW杯は見逃せず、個人的には引越しも重なりバタバタしながら、いつの間にか令和5年を迎えることとなりました。
3月の年度末には野球のWBCもあり、また忙しくなりそうです。(ご迷惑をおかけしないように努めます。)
昨年9月に3年ぶりの全国老健大会が神戸で開催され、当法人でも今市LケアセンターからHLP(ハッピーライフプラン)というオリジナルの人生会議を演題として発表させて頂きました。そこで様々な他施設の取組みについても拝聴しましたが、印象に残った一つにドッグセラピストによるアニマルセラピーがありました。
以前から興味はあったものの、アレルギーや衛生面など未知ゆえの不安がありましたが、専門のセラピストより整容からマナーのしつけまでしっかりとされていることを改めて認識し、11月中旬に県内の事業者さんに来設して頂くことができました。
もともと動物好きな方はもちろん、認知症で表情が乏しくなってきていた方々も、積極的にふれあい、自然と柔らかな表情や嬉しい感情が溢れ出ていました。
日常生活ではつい「しなければならない」ことに気を取られてしまいますが、人間らしい暮らしには、純粋に温かみや慈しみを感じるようなホッとする時間が必要なのではないでしょうか。(自宅の猫にも感謝しました。)
アニマルセラピーに限らず、お風呂やお食事など人それぞれの癒しがありますが、慌しい日常の中で少しでも心が安らぐ時間を作る工夫をしつつ、手が足りない部分は人間以外(最近は可愛いAIロボットなんかもありますね)にも頼りながら、職員も含め皆さんのQOL向上を目指していければと思います。

医師 矢尾板 亮