今年は梅雨らしい期間が長くないらしく、猛暑の夏が迫ってきていますが、家ではすでに猫と一緒にのびてしまっている今日この頃です。
現在当法人では入所介護として、介護老人保健施設(老健)の今市Lケアセンターと見龍堂メディケアユニッツ、認知症グループホームかわせみの3施設を運営していますが、来年度から新たにユニット型介護医療院(一定の医療と介護サービス込みの入居施設)を開設することとなりました。既存の老健施設でも入居者さんがユニット毎に分かれて生活する形をとっていますが、2003年に制度化されたユニット型施設の理念について、改めて学び直しているところです。
(研修必須のため、、、だけではありませんが。)
ユニットケアというと、大人数の集団生活ではなく、ケアが一人一人に行き届きやすい、職員や入居者間で信頼感を築きやすいイメージがあります。もちろんそれは利点ですが、ユニット型施設の基本方針として、個々の入居者らしい生活支援と、家での生活との連続性が挙げられており、単に小集団での生活という意味ではなく、個別性を重視しています。
ユニットケアに必要とされている環境には、家に近い安らげるプライベート空間(個室)と共同生活空間、なじみの人間関係があります。入居者一人一人の状態に見合った、希望の生活を支援していくことで、その方の人生により深く関らせて頂くことになり、ひいては職員の人生経験まで豊かになるようにも思われます。
現状介護系は人材難で、まだまだ待遇や時間的余裕が不足しているとされるのも確かですが、高齢社会の中で必須であり、制度改善や技術革新が見込まれます。プロフェッショナルな職種として社会的に認識され、やりがいを強く感じられるような働き方ができる、未来が明るい分野だと感じています。入居者さんのご家族や地域社会も巻き込み、幅広い活動をしていきたいと思います。どんな立場でも良いので、皆さんぜひ一緒にいかがでしょうか。
医師 矢尾板 亮