身体と精神

今年も残り僅かになりました。この一年は新型コロナ関連のニュースを耳にしない日は無かったと思います。本来であれば、東京オリンピックが開かれるなど明るいニュースが多い年になるはずだったのに残念です。

今年は新型コロナウイルスの影響でステイホームを余儀なくされ、外出の機会が少なかったと思います。外出が少ない事で体を動かす機会が無く運動不足の人も多いと思います。それと同様に外出が出来ない事でストレスが溜まり、精神的に疲労感が溜まっている人も多くいると思います。古来より心身一如という概念や、「健全な精神は健全な肉体に宿る」(これは誤訳で本来の意味とは違うらしいですが…)という言葉があるように身体と精神は健康の上では切り離せないとの考えが多くあります。

たとえばリハビリにおいても、歩行練習は身体面に対するアプローチと考える人も多いかもしれません。しかし身体機能面への効果だけでなく、歩けるようになる喜びや、体を動かす事、外を散歩することでストレスの発散にも繋がり、精神面への好影響も期待できます。私自身も、「体が動けば心が動く。心が動けば体が動く」という言葉を意識し、リハビリを提供できる様に心掛けています。リハビリを通して利用者の皆様が、心身ともに健康でいられるお手伝いができればと思います。

最後になりますが、来年は世間、皆様個人両方において明るいニュースが多い年になればと願っています。

皆さま、良いお年をお迎えください。

 

作業療法士 渡邉健太郎