長かった梅雨がようやく明けたと思ったら、人の体温を上回るような猛烈な暑さを伴った夏が一気に日本を覆い、立秋を過ぎても猛威を振るっています。
肌寒かった梅雨から急転した暑さに体が対応できずに体の不調を感じている方もいらっしゃるかと思われます。
加えて昨年からの新型コロナウィルスの感染拡大により、感染予防策としてのマスク着用や部屋の定期的な換気などにより熱い外気で室温が上がったり、どこにいても熱中症になりやすい環境になっています。
当院外来においても微熱や頭痛などを自覚症状とした受診が増えてきています。
自覚症状だけでは熱中症なのかコロナウィルスの感染なのか見分けがつきません。
全国的には8月10日から16日までの1週間で熱中症による救急搬送が1万2千人を超えています。そのうち61.8%が65歳以上だそうです。また、発症場所は住居が48.3%となっており、コロナウィルスの感染予防のため自宅で自粛している方も注意が必要です。
定期的な室温の確認や十分な水分補給など、適切な熱中症対策を行い、体調管理に努めましょう。
室温は28℃を目安にするとよいとされていますが、それはエアコンの設定温度を28℃にするのではなく、28℃の室温になるようにエアコンを使用するということです。間違えないように気を付けましょう。
また、1日当たりの水分摂取量は1,2Lが適当と言われていますが、高血圧や心臓病などの基礎疾患をお持ちの方はかかりつけの医師に相談してください。
その他熱中症対策として体力低下の予防や体を冷やして蓄熱しないようにするなど、
これまでの新型コロナ感染対策とあわせて熱中症対策も同時に行うことが大切です。
Withコロナの熱中症対策については政府のホームページなどに詳しい情報が掲載されていますので参考になさってください。
見龍堂医療福祉総合クリニック 看護師