オンラインのすすめ

新型コロナウイルス感染症が騒がれ始めて半年が経ち、ワクチンや特効薬の開発が待たれるところですが、現在はまだ一人一人の地道な感染対策を必要とする状況が続いています。

感染対策の一つとして、最近何かにつけてオンラインという言葉を耳にするようになったと思いますが、皆さんはどのように感じられているでしょうか?我々の分野ではテレビ電話の技術を用いたオンライン診療や面会、会議などが思い浮かびますが、報道でも利点・欠点様々な意見が取り上げられています。

そこでSF好きな私が思うことは、今実用化されているものはオンラインの「オ」の字くらいだということです。本来東京五輪に向けて導入が始まったはずの5G通信で、タイムラグのない会話が可能になり、さらに拡張現実の技術を使えば、皆が同じ場所で会話している感覚の実現は容易いものでしょう。視覚と聴覚以外の感覚についてはAI・ロボットの利用(触覚はロボット手術で実現されている)が必要で、現時点で普及は難しいと思います。
政府には、とても高額な補正予算で、第二波で行けなくなる旅行キャンペーンではなく、5G通信や拡張現実の整備・普及に力を注いでもらいたいです。感染状況にかかわらず、安定した教育を始め、一部観光業なども可能になるのでおすすめです。小さな画面を見て目が疲労することも減るでしょう。

最後に一番言いたいのは、コロナにかかわらず、ピンチをチャンスに変えるような、前向きな考え方をしていきたいということです。危機を乗り切った時に、今までしてきた我慢や惜しくも犠牲になられた方々に報いる結果になると信じて。

医師 矢尾板 亮