予防が大切

このたびの大雨や台風により被害に遭われた方々に対して心よりお見舞い申し上げます。
最近、大雨や台風による水害が多くなっているように感じます。しかし、その一方でテレビなどの注意喚起により早くから防災対策をしていた人も多かったのではと思います。自分たちの住む所が被害に遭わないように対策することと同じように、自分たちの体や心が低下しないように予防することが大切です。

今回は、体や心の衰えを予防するための介護予防についてお話をしたいと思います。
介護予防と聞いて、みなさんは何を考えますか?
いつまでも歩いていたいと思う人は、足の力が落ちないように足に力をつけようとするかと思います。また、いろんなことを忘れないで過ごしたいと思う人は、頭の体操をするかと思います。
しかし、歳をとると誰もが日常生活や外出、買い物などの活動に支障をきたす方が少しずつ増えてきます。特に高齢になると、体力のみならず、意欲も低下してしまうことで、動こうとする機会が減ってしまい、さらに体の機能を低下させてしまう危険性が高くなります。また、利用者様とリハビリをしていると、「歳だから仕方ないね」という言葉をよく耳にします。
けれど、これらの「歳のせい」と考えられてきた体や心の衰えの多くは、上手な手入れをすることで、回復したり悪化を防ぐことができると言われております。

では、何をすればいいのかというと、規則正しい生活をし、定期的な運動(散歩や体操)を心がけることが大切になります。また、出来るだけ外に出る機会を作り、活動的な生活をすることが一番の介護予防になります。生活習慣を少し気をつけるだけで健康寿命を延ばすことができるので、今日から少しずつ始めてみて下さい。
「継続は力なり」、私の好きな言葉のひとつです。この言葉を信じて、毎日コツコツやってみましょう。

理学療法士 河原崎 慎也