良くは分からないけど・・・
災難は天災より人災の方が禍が大きい気がする。頻度が高いし度合いもだんだんと大きくなっている。
大規模な天災は起こると凄まじいが、人間の尺度からすると頻度が低く限局的だ。
それに比べると、人災は人間に対する影響が大きい。人は集団の中で生きているので、集団の中の関係、外との関係で人災を受ける。それに適応できる者達が淘汰されて生き残り、勝ち上がり繁栄して来た。神ではなく人によって選ばれた者なのだ。
人による淘汰は神の淘汰より早い。だから人間は他の生物に勝った。速く進化し全世界を制覇した。宇宙にも進出しそうだ。しかし、人間集団の巨大化、文明・科学技術の発達で人災の規模は大きくなった。 淘汰も、より速く大規模に起こることが考えられる。人間の世界は人間に選ばれて、加速度的に変化して行くのだろう。その中で変化しないものが残るのだろうか?
人間の変わらない根本・・・ そこに関わリ、その声を聞けるのかも大事な事だと思う。同じ様な法則、そして遺伝子に支配され、同じ様な運命を持つものとの共感や愛情(そしてそれに対する欲求) が根底にある気がする。
医療・福祉は、淘汰では無くてこちらに関わること。色々な意味で、人間の約半分を占めるような気がする。半分を超えたり退いたり、このバランスで人〜世界は動いているのかな。
理事長 矢尾板誠一