7~8年前、子どもが小学生の頃に参加した親子学習で「将来の仕事」についての講演を聞きました。「みんなが大人になった時、今ある仕事の半分以上はなくなっているだろう」という講師の衝撃的な言葉に、子どもたちが驚いていたのを今でも鮮明に覚えています。
当時はセルフレジが普及し始めたばかりで、私自身も初めて利用する際は緊張したものでした。しかし今や、カゴに商品を入れるだけで自動会計ができるまでに技術が進歩しています。AIや自動化の波は、私たちの想像以上の速さで仕事の形を変えています。
その一方で、当時「将来もなくならない仕事」として紹介されたのが、医療・介護・福祉の分野でした。なぜなら、この仕事の本質は「人に寄り添い、共感し、複雑な感情を汲み取るコミュニケーション」にあるからです。
日々の関わりの中で生まれる信頼関係や安心感。声のトーンや些細な表情の変化から体調や想いを察する臨機応変な対応。こうした人間ゆえの「心」や「個別性」への理解は、どれほどAIが進化したとしても、代替できない領域ではないでしょうか。
現在、介護医療院の現場でも、新しい技術の導入で業務が効率化され、便利になった部分が多くあります。しかし、私たちが提供するサービスの核となる部分は変わりません。AIを賢く活用しながらも、人間にしかできないスキルを磨き続けることが、これからの時代に求められていると感じています。
入居者さまから頂く「ありがとう」の言葉や、共に歩む過程でみせる笑顔は、私にとって何よりのやりがいです。わが子も将来を考える時期を迎えましたが、少なくとも子どもが大人になるまで、この仕事の価値が揺らぐことはないでしょう。
これからもこの仕事に誇りを持ち、お一人おひとりの「心」に寄り添いながら、しっかりと歩んでいきたいと思います。
だんえん 2F看護師 A.I
