季節の変わり目に負けない体つくり

季節の変わり目は、私たちの心と体に思った以上の負担をかけています。春から夏、夏
から秋、秋から冬へと、自然のリズムが移り変わる中で、気温や湿度、日照時間,
気圧などの環境要因が一気に変化します。こうした変化に体がついていけず自律神経が乱
れたり免疫力が低下したりと、体調を崩しやすくなるのです。
例えば、朝晩と日中の気温差が激しい日は、体が温度変化に対応しようとエネルギーを余
分に使い、疲れを感じやすくなります。また、夏から秋への移行期には、冷房や冷たい飲
食物で内臓が冷えたままになっていたり、体のバランスが崩れやすくなります。
こうした時期こそ意識したいのが、「セルフケア」です。無理をせず、自分の体と心の声
に耳を傾けることが、健康を保つ第一歩となります。

1. 生活リズムを整える

自律神経のバランスを保つためには、規則正しい生活が何より大切です。特に、起床、就
寝の時間を一定にすることで、体内時計が整い、ホルモンの分泌や代謝も安定します。朝
起きたらまず朝日を浴びる習慣をつけると、セロトニンの分泌が促され、心身の目覚めを
スムーズにしてくれます。

2. 食事で内側から体を整える

季節の旬の食材にはその時期に必要な栄養素が多く含まれています。例えば秋にはサツマ
イモやきのこ類、根菜など、体を内側から温める食材が豊富。ビタミンやミネラルを意識
して摂ることで、免疫力を高め、風邪やインフルエンザなどの感染症を防ぐ効果も期待で
きます。また、冷たい飲み物は控えめにし、温かいお茶やスープなどで体を冷やさない工
夫も大切です。

3. 軽い運動やストレッチを習慣に

激しい運動でなくても、朝や入浴後のストレッチ、20~30 分のウォーキングなど、無理の
ない運動を続けることで血流が良くなり、代謝も上がります。体を動かすことは、気分転
換やストレス発散にもつながります。特に、季節の移ろいを感じながらの散歩は、心のリ
フレッシュにも最適です。

4. 湯船につかる習慣を

忙しい毎日の中で、ついシャワーだけで済ませてしまいがちですが、季節の変わり目には
湯船につかることをおすすめします。38~40℃のお湯に 15 分程度浸かるだけでも、血行
が促進され、筋肉の緊張がほぐれ、深い眠りにもつながります。お好みのアロマオイルや
入浴剤を使えば、リラックス効果もさらに高まります。

5. 心のゆらぎにも気づいてあげる

環境の変化は、体だけでなく心にも影響を与えます。何となく気分が沈む、やる気が出な
い、集中力が続かない。そんな時は怠けていると責めるのではなく季節の影響かもしれな
いと自分に優しくすることも大切です。早めに休む、好きな音楽を聴く、自然の中で深呼
吸するなど、心を労わる時間を持ちましょう。
季節の移り変わりは自然からの贈り物でもあります。うまく付き合い、日々のケアを重ね
ることで、体も心も健やかに次の季節を迎えることが出来るはずです。無理せず、頑張り
すぎず、自分に合ったペースで季節と調和する暮らしを楽しんでいきましょう。

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