非常食について

コロナ流行から2年以上経ちましたが、最近になってマスク着用についての政府の考えが公表されましたね。ようやく元の生活に戻る兆しが見えてきたように感じた今日この頃です。

さて、今回は「非常食」についてお話ししようと思います。
日本は世界有数の地震大国と呼ばれており、最近でも大きな地震が度々起きています。そんな大地震が発生したときに必要となってくるものの1つが「非常食」です。
当施設でも災害に備えてパックご飯や缶パン、レトルトなどの非常食を用意・管理しています。家庭でももしもに備えて用意する必要がありますが、いざ用意するとなるとどのようなものを選べばいいのか悩む方がいると思います。最近の非常食は保存期間が長いだけでなく、美味しく食べられるための工夫などもされており、豊富な種類がお店などで売られています。実際に私も非常食を買おうとした際、かなり悩みました。ですので、皆さんが非常食を買う際の参考になれば幸いです。

まず、非常食を選ぶ際は、
①保存可能期間の長さ
②食べやすさ・調理のしやすさ(火を使わなくても食べられるものがベスト!)
③味(食べ慣れた味や自分好みの味のものを選ぶ。)
④栄養バランス
(災害時は野菜の摂取が不足しやすいので、野菜ジュースなどを活用してみる。)
⑤後処理のしやすさ(食べた後、コンパクトに後処理できるものを選ぶ。)
の5つのポイントを押さえると良いです。
また、非常食を用意はしたもののそのまま放置して期限が切れてしまうのではと不安な方は、「ローリングストック」をお勧めします。
ローリングストックとは、普段の食品を多めに買い置きしておき、期限の近いものから消費し、消費した分を後から買い足すことで、常に一定の量の食品を備蓄できる方法です。
この方法であれば、いつもの食事の延長線で考えることができ、ストック切れや期限切れのリスクを少なくすることができるので、ぜひご参考下さい。

当施設の厨房では、期限の近くなった缶パンやレトルトはおやつにアレンジしたり、夕食の1品に提供したりなどして無駄なく使用し、利用者様に美味しく召し上がっていただけるよう心掛けています。
まだまだコロナも災害も油断できない状況ではありますが、これからも利用者様や職員の方に安全で美味しい食事を提供出来るよう努めていきたいと思います。

管理栄養士 古沢奈津美